2013年07月22日

ボールハンドリングは多様だが、もっと大事なことは?

いろいろなパスがあることを述べたが、パスの発射点が、体の上下で5段階、左右と中央で3段階として、15の発射点がある。ボールを、その発射点の一つから他の位置に移動することによって相手との関係を有利にすることがある。移動する間に相手はボールをたたいたり掴んだりして邪魔立てするから、ボールは体でカバーする。ボールを動かし方は、15の自乗、225通りある。そのような多様な動かし方をなるべく沢山出来るようにした方が有利になるし、沢山の動かし方を身につけること自体はそんなに難しくない。各自、ボールを持って鏡の前で訓練できる。やる気ならやればよい、成果につながることは間違いない。

しかし、体の使い方は微に入り細に入り際限ないので、いくらでも解説できるし、時には細かい解説が有効なこともあるが、それよりずっと大事なことは、状況を見ること、把握すること、判断して、決断することである。勿論、これにも訓練が有効で、体も鍛えられていないと、健全な決断に至らない。その訓練を効率よく行うためには、意思と知識が必要であることを認識しなければいけないし、知識の伝達や共有のためのコミュニケーション能力、個人としてもチームとしてもコミュニケーション能力がないと上手くいかない。

我々の仲間には、制御工学の第一人者もいるが、制御工学の現在の水準では、バスケットボールの制御には役立たない。逆に、制御工学の研究課題は、バスケットボールの現場にたくさん転がっていると言えるのではないか。閑話休題!

チーム強化の点で重要なのは、競争力の先端水準の現象を把握して、問題を明確にして対策していく水準でのコミュニケーション能力である。これには、固有技術をしっかり管理出来る管理技術が必要になるのだが、この水準のコミュニケーションは現実には非常に難しく、その世界の人同士でも十分にコミュニケーション出来ている例は少ないのではないか?

よく現役に言うことは、よく見ろ判断しろ、判断が体の動きに遅れるな!遅れたらスピード違反だ!
意識的でも無意識でも判断が先行すように練習し、プレーしろ!strong>
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シュートに繋がるパス

パスの種類は沢山ある。片手・両手、アンダーハンド・オーバーヘッド、プッシュ・フリップ、ループ・バンド、など。両手のプッシュパスは、一つの構えからノーモーションで多方面にパスを発射できるからもっとも多用される。プッシュパスにも多様な種類があって、発射する高さについて、肩・胸・腹・膝とあるし、それぞれ球が手から離れるメカニズムに違いがある。横方向の発射位置について、左・右・中央と数えると、プッシュパスだけでも4×3=12種類と数えられる。それぞれのパスのタイプについて練習しないと出来るようにならないが、少しの時間で習得できる。パスの種類の選択と切り替えについても、先ず、基本的には出来る状態にならないといけない。習得のレベルは無限で、各プレーヤーの能力と直結する。

パスは、受け手が次のプレーをやりやすいようにするもので、所謂「顧客満足」が目標になる。具体的には、ノーモーションで、正確なパスを出すことが目標になる。

パスは、攻撃プレーの繋ぎ、人間社会に例えればコミュニケーションに似ている。
ボールをシュートエリアに運ぶのに使われるパス、相手の守りを混乱させるのに使われるパス、それに、シュートに直結するパスに大別してもよいだろう。

前のゲームの後で、周囲の状況を見て判断することにより、ボール保持者とパスの受け手の間合いとお互いにミートする動きの精度を高めることを話したので、今日のゲームの後では、シュートに直結するパスについて、具体的に取り上げて技術を磨くことの重要性を話した。
どうも、具体的に取り上げての練習に時間を割いていないようだった。45度からハイポスト、ローポストへのパスの供給については、自分の相手とトリプルスレットで対峙する中から、適切なパスが味方に届くように、必要な技術を身につけないといけない。45度から、逆サイドのコーナーに待機している味方にオーバーヘッドで良いパスを通す技術も同様である。
今日のゲームの相手は、ピックオフプレーから、バウンドパスを通すプレーを練習中の様で、果敢にトライしては失敗するケースが目立ったが、うちのチームより先進チームだったといえる。
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2013年07月21日

パスキャッチと同時にシュートポジション完成他

コートに入ったら、うちのチームはシュート練習中、2グループに分かれて、Aグループの先頭のプレーヤーがボールを持ち、Bグループの先頭がシュートの場所に動くのにパスする、Bのプレーヤーはボールを受けてジャンプシュートする。プレーヤーは、それぞれの別なグループの末尾につく流れでよく見かけるシュート練習のグループ活動である。

見ると、問題が二つ見えた。
(1)パスがシューターのスィートスポットに行かないでばらつく
(2)シューターの動作は、次のようになっている:
1.走ってきて、軽く飛び上がる
2.空中でボールをキャッチ
3.第一歩目を着地
4.第二歩目を着地
5.膝を曲げ、背筋を伸ばし、ゴールを見る

6.ボールをシュートする位置に移動しつつ、飛び上がる
7.ボールをリリースする

以上の工程の問題は、同時であるべき、2.3.4.5.を順番に行ったのでは、無駄な時間を生じて、相手方に対応する余裕を与えるので不利であることが自明である。時間の長さは、多分10分の1か2秒程度だろうが、1メートルぐらいは走って移動できる時間である。その上、各自が注意さえすれば容易に改善できる。改善しないで放置すると、無駄な時間を費やしてシュートする悪い癖をつけるために練習時間を使っていることになってしまう。

この際は、年の効を活用させてもらって、即刻、介入してカイゼンを促した。意識してやれば簡単にできることだから、シュート練習が、引き締まり、成功率が向上したことは言うまでもない。

直後に行われたゲームでも、チームとしてのシュートがいつもより引き締まっているように感じたのは気のせいでもあるまい。

「どういう方法で練習するのが効率がよいですか?」という質問が出なかったのは、ちょっと不気味だが、個人でも出来ることなので、早急に実効に繋がって欲しい。
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2013年07月09日

コーチの目線でゲームを見る_4

バスケットを科学する:

大学の社会人教育講座に「サービス科学」があった。それなら、当然「バスケットの科学」があって然るべきである。

既にニュートンの諸法則を活用しているし、IEの時間研究、動作研究、動線分析、連合作業分析、生産・品質管理のPDCAサイクル、問題解決、コミュニケーション・リーダーシップ、医学でも運動神経と関節・靭帯・筋肉に関する知識、など科学的アプローチを利用している。ただ、これらの知識の活用法が、体系化されているとはいえない。それは、既に述べたように、「現状の把握と関係者間での共有」が、現実問題として難しいことに原因がある。

私の理解するところでは、畑先生は、自分の頭の中では、前述のメモに記録される状況情報をかなり把握しておられて、必要に応じて、教え子たちと情報を共有して、私たちを指導しておられたのだと思っている。私が接した他の指導者で、そのような状況把握が出来ていたと思われる人を知らない。

畑先生の指導法は、「何をやれ」について、いつ、どこで、どのように、が明示されている。5W1Hが明示されていて、「正確にやれ」という指示が具体的な意味を持っている。その体の使い方を、ゲームのどの場面で実践するのか、初期の訓練から、実践段階まで、段階を経て組み立てていくわけである。新しい技術を開発して宇宙ロケットを打ち上げようとするのと考え方は全く同じである。

畑先生は「へばったら頑張れ」という素晴らしい論考を書いておられるが、これでは、具体性に乏しくて分からないよ、という人が多い。読み手の方に感応する下地がないと伝わらないらしい。

という訳で、このブログは、バスケットを科学することを方針としたい。その第一歩は現状の把握、問題点の明確化である。
posted by BB Consultant at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | プレイ研究・時間研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月08日

コーチの目線でゲームを見る_3

チームは、練習熱心、よく走るが、バスケットのシステムとしては、無駄が多いので、改善の余地が大きい。自分たちで、問題を解決して良くなりたいという気持ちが強い。良いヒントに感応すれば、大幅に改善される可能性がある。

ゲーム終了後に、円陣を組んで挨拶に来るメンバーに話すだけだから、どこまで受け取っているのかは保証できないが、最近指摘した点は、凡そ次の通りである:

1.ターンオーバーをなくせ;スコアシートに数字になっているので、自発的努力に期待しているが、改善に個人差がある。

2.常に、目と頭を働かせろ!そして、身体を動かせ!

3.バスケット特有の体の使い方は、反復して習慣にしろ!ピボットの訓練をせよ!

4.自分が打つシュートを反復練習し、ゲーム中は、そのシュートチャンスにはシュートせよ!

5.ボールを受ける瞬間は、シュートチャンスと心得よ!

6.ドリブルしてシュートより、パスを受けてシュートの方が成功率が高い。

7.味方同士の連携を良くせよ!味方の邪魔するな!ボールマンが、パスしたいときに受けに出ろ!相手いる味方にパスをせよ!

8.リバウンドに駆けつけろ!

などであるが、以上のコメントは、現場の観察、前述したようなメモによるもので、時間があれば、各プレーヤーと具体的状球を共有して、課題に落として、練習方法をそれぞれ工夫することができる。逆にいえば、そのようなことを可能にするように、前回示したようなメモ魔になる必要があるのである。
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桑田真澄さんの東大ピッチングコーチとしてのアドバイス

先月のある日、現役のゲームを見て、次のようなコメントをした:
(1)各自、自分のシュートを確実入れる練習をしろ!
(2)時間は有限、バスケが全てでも、最重要でもない。頭を使って好きなバスケをやりながら、物事を効率よくやることを学べ!

帰宅したら、NHKテレビで桑田真澄さんが東大野球部を教えていた:
(1)いろいろな球種を投げる前に、アウトローに10球中7級行くように練習しろ!
(2)相手にひと泡吹かせるという目標達成に向けて頭を使え!span>
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コーチの目線でゲームを見る_2

メモ魔になって観戦する:
目的は、後刻の状況確認、動画やスコアシートと照合して問題分析改善策立案を助ける、関係者と情報を共有して具体的に検討することを可能にする、などである。

オフェンスの中で稼働する要素は、11ある。ボール一個と、10人のプレーヤー。従って、11の要素が、目標となるゴールに関して、時間、空間の中でどう動いているか、出来るだけ重点的に観察してメモしておくと、後に続く検討の有効性と効率が良くなる。

一つのオフェンス(最大24秒)ごとの単位で把握する:

オフェンスの初めと終わり:
オフェンスの始まりは、(1)相手の得点後、エンドラインから、(2)味方のオフェンスリバウンドから、(3)相手のターンオーバーから、または、味方のスティールから、ボールを奪取して(4)その他のアウトオブバウンズから、の4通りのいずれかで、タイムアップ以外は、24秒の攻撃をすることができる。

一つのオフェンスの終わりは、(1)シュート、(2)ターンオーバー、(3)反則、の3通りとしてよい。

一つの要素、ボールに注目して、ゲームを見るのは、普通のやり方でそれほど難しくない。ボールに対するアクションは、パス、ドリブル、シュートと保持の4通りしかないから、追いかけるのは簡単である。そこで、個々のアクションが行われた位置と時間をメモ帳に用意したコートの図にメモしておく。そのオフェンスの初めと終わりの位置と実施したプレーヤーをメモしておく。

1回のオフェンスを通して、ボールをプレーしたプレーヤーの動作や相手との相互動作について、当事者を中心に、状況を明らかにできる。更には、ボールに直接プレーしなかったプレーヤーが、どのような役割を果たしていたのか、も明らかにできる。

極端に言うと、一つのオフェンスをメモするために、6個のコートを用意する。ボールに1個、5人の味方プレーヤーに対して、1個ずつ、という訳である。コートの平面図に、24秒のz軸を加えれば、時間軸に対して、各プレーヤーがどのようにプレーしたかも解析できる。

各プレーヤーについて、瞬間瞬間の状況を特定して共有すれば、一例として、以下のチェック項目で考えると、具体的な練習方法を考えることができる:
・見ていたか?
・頭に入っていたか(味方・敵の動き)?
・相手に対して支配していたか・支配されていたか?
・予想していたか?
・準備していたか?
・貢献したか?
・反省点?
・練習すべき課題の発見?

一つのクォーターで、13〜30回ぐらいの攻撃回数(1チーム当たり)があるので、メモし易いように準備しておくと、簡単にメモできる。このメモがあると、ある特定のオフェンスについてだけのメモでも、関係者とレビューする場合に場面を特定でき、共有できるから、議論を深めることができる。
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2013年07月06日

コーチの目線でゲームを見る

4月から、現役のゲームを数回見る機会があった。ゲームを見る機会には、周りに迷惑がかからない範囲に留意しつつも、コーチの立場で「もっと強くするには、どういう練習をしたらよいか」を考えながら見る。現役も、ゲーム終了後コメントさせてくれるから、できるだけ効果が上がるように考えてコメントするが、時間や場所の制約のなかで、熟慮して行うことにしている。その中から、いくつか思いついたこともある。思いつくといううことは、発見だから、本人もハッピーになるし、現役の啓発に繋がればこれ以上嬉しいことはない。

現役のゲーム以外に、NBAファイナルの第3戦と第7戦をテレビでじっくり見た。この場合も、コーチの立場で「もっと強くするには、どういう練習をしたらよいか」を考えながら見る。第7戦ともなると、両チームとも死力を尽くして戦い、凡ミスは少なくなるので、放ったシュートの成否に掛ってくるが、極限状態でのボディーコントロールの成否によって結果が分かれると言えて、プレーヤーの年齢とか資質との関係もあり、それを強化する練習法は極めて高度なものになる。

バスケットのゲーム展開は非常に速いから、まず、見るのは大変である。10分の1秒前後の動きを捉えることを要求される場面もある。ゲームの状況は、ICTを用いれば、動画で容易に記録でき、後でレビューして、ストップモーションを利用して、問題点を発見し、改善策を考えることが可能だが、短時間に、他の生活を阻害しないようにするには、ゲーム観戦中に、出来るだけ多くの情報を観察・解析して、結論を出していかないと、実践的ではない。

ここでは、私が実践している方法を何回かに分けて紹介する。
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